THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!! に寄せて。

1月末の名古屋公演から仙台、大阪、福岡、そして幕張と日本中を駆け回ったミリオン3rdツアーも無事幕張両日の公演を終えて千秋楽となりました。

 

この2か月間、本当にいろいろなことがあったなと思う。3月中は毎週末愛美さんに会いに東京に出ていたりとか……春休みじゃなかったら金銭的にも肉体的にも死んでいたはず。このあたりは大学生のアドバンテージを痛感しますが。

 

 

なんだかんだ言って名古屋公演しかまともな記事を上げられていないので、その他それぞれの公演を振り返ってごくごく短い感想でも書く場を設けようと思います。

名古屋公演の感想はこちらから。

9skmz.hatenablog.com

 

  • 仙台公演

君だけの欠片。郁原ゆうさんは1stライブで歌唱中に泣き出してしまったことを後悔していて、今回の舞台ではエミリーに笑顔でステージに立ってもらいたいと言っていた。実際のパフォーマンスは「泣かない」という目標はおろか、それ以上に、1stで見せたパフォーマンス以上に観客の心を動かしたものだったと思います。

 

ステージの上で正座して、仕掛け人様!と話す彼女からは、自分がどうあるべきか、どう舞台でふるまうべきか、どうすればエミリーらしいか、ということを考え、自分なりの目的意識を考えてから今日のこの舞台を迎えたことを感じさせましたね。当初舞台の上に座ることは見栄えが悪いという理由で演出家や監督などに難色を示されたそうですが、意外感こそあったものの、仙台公演ではけして悪いものではなかったと思います。郁原さんがエミリーというキャラクターを演じるにあたって、どうエミリーを表現するかということに真剣に向き合ったことが伺い知れたかな。

 

765カバーコーナーではDREAMが採用されて心が躍った。実は僕もこの曲をリクエストしたファンのうちの一人だったからです。歌ったのはゆんこんと郁原さん。まだまだ経験も少ない二人だが、良く歌いこなしていたと思います。ミリオンの声優はキャリアが少なくとも実力を持った人が集まっていることを実感。

 

 

  • 大阪公演

両日現地参加。行きも帰りも18きっぷ、泊まったのは西成のドヤ街という体力勝負の行軍でした。めちゃくちゃ金がなくてライブ終了後のメシは王将だった。

 

僕はこのツアーまで10thでしかジュリアを演じる愛美さんを見たことがなかったので、プラリネを聴いたことがなかったんですよ。ま〜〜〜〜〜〜〜〜〜良かったですね。同行者がいい席を引いてくれて、間近で見られたというのもありますが、何回も何回もブルーレイが擦り切れるんじゃないかというほど見た2ndの映像の中で見たよりも凄い、愛美さんのパフォーマンスが見られたと思います。1st、2ndと良くなっていることは感じましたが、実は僕は「2ndは一つの到達点になっていて、そこから先に進むことは実はとてもとても難しいことなのではないか」と思っていたんですよね。それだけ2ndは僕の印象に残ったライブだった。映像しか見てないけど。

沢山練習したんでしょうね、これまでよりも肩の力が抜け、より自然にギターを弾き、歌う愛美さんは力は抜けているはずなのに、だからこそか、一段と迫力を増しているような気がしました。

 

あと、もう一点期待していたことがあって、それが大関英里さんのスマイルいちばんだったんですよ。彼女は1stでのステージをずっと気にしてて、自分の緊張しいのせいで美奈子にのびのび歌わせてあげられなかった!と後悔していたと思うんです。2ndではSSLを歌いましたが、スマイルいちばんは1stぶり。僕が言うのもなんですが、リベンジのステージだったと感じました。パフォーマンスを見てみれば、彼女のこの数年の確かな歩みを感じさせる、成長した姿を見れたな、と。その成果の一つが新曲の「Melody in Scape」でもあるのかなあと。大阪ではこの2人のことが印象に残っています。

 

 

  • 福岡公演

これはもう皆言ってることだと思うんですけど、とにかくエモいセトリだったと思います。アップテンポな曲はそこまで多くなかったのに中だるみしないのはひとえに演者の表現力のたまものだと思います。「聴かせる」曲が多かった。

やはり強かったのは平山笑美さん。サマトリはなんとソロ一曲目。大きなライブの舞台に立つのは初めてですが、彼女はそう思わせないほど悠々と歌っていました。彼女の歌声がすごく好きで、音源集めてるんですけどなかなか少ないですね。彼女みたいな歌が歌える人にこそソロ活動を始めてほしい。なんかぴらみさんのマジヲさんには「もうやってるよ」とか言われるんですけどどこで何やってるのかよく知りません。

 

piece of cakeをオリジナルメンバーで披露。この一曲だけを聴くために一時期はまじめに福岡に飛ぶことを考えていたんですが、さすがにやめました。LTDのリリイベで聴けてるしね。

これも凄くいい。しっとりしたぴらみさんの声と、すっと通る天ちゃんの声がちょうどよく絡んできて、非常に心地よく聴ける曲だと思います。この二人ならもっとハモりを聴かせる曲とかになっててもよかったかも。

 

ぴらみさんの次に印象に残っているのが中村温姫さん。この子もリリイベで見て「おっ」って思ってて、場数が少ないわりに積極的に話をリードしたり自分を出していけてる器用な感じがよかった。器用さは認められているのか、ミニコーナーでは司会をつとめていましたね。もっと経験を積んだらすごく活躍できる子になる気がします。

STEREOPHONIC ISOTONICでは早口を生で披露したのがびっくり。てっきり録音でやるものだと思っていただけに驚きました。よくやるなあと。

 

カバー曲のラインナップはこれまでと打って変わってよくなった気がします。初めて組でFirst Stageを歌ったのは最高だった。もともとチクタクはドラマの中の一曲なのでちょっとやってほしくなかった感じはあるけど。

 

4人のShooting Stars。メンバーだけ見ればこういうクールな楽曲とは思い難いクレシェンドブルーの5人ですが、歌を聴くとほんとうによく声の調和を考えて組ませたユニットなのだなと思います。今回、より原型に近いメンバーでこの歌を歌うのを聴くことができてはっきりそう思えました。武道館では、ぜひフルメンバーで歌ってほしい。期待しています。

 

星屑のシンフォニア、ありえん歌詞が強くないですか? 見返してただけで鼻の奥がツンとするくらいなんですけど……

がむしゃら未来へと 一途な明日へと
信じる力と 情熱で走れ
見上げた夜空に 星屑のシャワー
もう一度 願いをかけて

 

 

 

そういえばこれはフォロワーから聞いた話なんですけど、現地ではPrecious Grainにサビのフワフワコールが入らなかったらしいというのを聞いて感心したというか、いままで入れないほうが(おそらく)かっこいいような曲にも何でもかんでもフワフワを入れているんじゃないかなーという文句があったので、こういう流れは良いと思います。シンデレラでもTrancing Pulseとかにはフワフワ無しのほうがかっこいいと思う。

 

LVなりの感想を言えば、カメラの使い方がかなり良かったと思います。デュエット曲の二画面分割の使い方とか、あとEternal Spiralでいぶちゃんの切ない表情をバシっとアップで捉えられてるのとか。

 

福岡公演は物凄く満足度の高いものでした。

 

 

  • 幕張公演

二日とも現地参加。とうとう千秋楽になってしまいました。

まあ僕がここに書かずとも、殆どの観客の記憶には「アイル」が一番深く刻まれているかと思います。演出、パフォーマンス、タイミング、どれをとっても非の打ち所がないくらいよく練られたナンバーでした。

 

翼は「トップアイドルになって、キラキラでモテモテで、最高な人生にしたい」と言っていました。そこに「賞賛だってなくたって構わない」という歌詞はいささか矛盾しているようにも聞こえますが、もしかしたら彼女にとっては「最高な人生」というのが唯一の目標であって、モテモテだとか、他人からの評価というものはあまり考えられていないのかもしれません。漠然とした夢を信じる気持ち、それこそ14歳の伊吹翼という女の子が持ち合わせた才能の原動力なんだろうな、なんて考えていました。

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アイル (Harmonized ver.)

アイル (Harmonized ver.)

  • 伊吹 翼 (CV.Machico)、ジュリア (CV.愛美)、真壁瑞希 (CV.阿部里果)
  • アニメ
  • ¥250

 

翼という女の子の物語を読んだ人間として、その夢に付き合ってくれた二人にはすっごく感謝してるし、ジュリアPとしてはその夢に付き合わせてくれた翼にも感謝してる。

そして、この曲を演奏するにあたってレベルの高いものを見せてくれた、三人の演者にももちろん感謝しています。

 

 

インザネの阿部里果さん、しゃべりの演技がよかった。

次回はぽかぽかが聴きたいな。

 

伊藤美来さんは空想文学少女を歌いましたが、あのダンスが個人的に好きで、見るたびにため息吐いてるんですよね。バレエのような優雅な動きなんだけど、騎士のような力強さ、男らしさが混ざって本当にかっこいいパフォーマンスが出来上がっている。伊藤美来さんは本当に「ステージの上の人」ってオーラがあるなぁ、と思います。

 

5人そろった乙女ストーム!がめちゃめちゃカッコよくて、センターステージに5人が一列に並んだ姿が今でも忘れられません。その前の福岡公演ではクレシェンドブルーから4人が集まりましたが、やはりフルメンバーだと迫力が違うということを認識させられたような気がしますね。

 

ころあず・こっこのFate of the worldは終末感があって良かった。こっこちゃんの夢、叶うんだろうか……。

 

 

2日目は総まとめといった感じ。前半はバラードがダレない構成になっていてよかった。765カバーはここまで出し惜しみしてきただけある曲目と歌唱。後半は各公演のリーダーがソロを歌いこれまでの軌跡を追うような構成になっていましたね。

 

Machicoと駒形さんにマリオネットの心を歌わせたのにはもう脱帽するしかないです。駒形さん、アップテンポな持ちソロ曲がないのでこういうバリバリのトランスチューンを歌唱するのは珍しいと思うんですけど、こういうのでも戦えるぜという可能性を見せてくれたというか、端的に言ってめっちゃハマってたと思います。紗代子のかっこいい曲が聴きたいですね。

 

最後のハルカナミライはちょっとキツかった。あれは未来と春香が歌うからこそ意味のあるものだと思ってたのに、オリジナルメンバーで歌われる前に(正確に言うとリリイベでは2回オリジナルメンバーで披露されてはいるが)こういう形で歌われてしまったのはちょっと残念。この愚痴を言うと身内にはお前聴けてんだからいいでしょとツッコまれるんですけどね。

 

まあいつか、静香と志保のアライブファクター、未来と春香のハルカナミライが聴けることを楽しみにしてライブに足を運ぼうかな、と思いました。

 

 

 

 

ミリオンライブ!では今回が初めて全員の声優が舞台に立つこととなりましたが、37人どの人も、経験の差にかかわらず一定のレベルに達している、素晴らしいステージが出来ていたと思います。「あの人は初めてだからちょっと見劣りするかな」というのが無かった。ゲームなどの展開が未熟な分、それをライブの内容、リアル展開でカバーするミリオンライブの「現場至上主義」といいますか、とにかくそのコンセプトは大成功していたかなと。本当にどの演者も頑張っていたと思うし、それが結果としてこのツアーの成功という形で残せたのは価値のあることだったと思います。来年の4thライブでも全員が出演することが発表されましたし、今後ともぜひ素晴らしい姿を見せてくれることを期待しましょう。

まだ聴けてない曲や、見たい姿は沢山ありますから。