機械式時計を買った

もともと時計にはさしたる興味もなく中国製のスマートウォッチをつけているだけだった。時間を知るための道具に何万円も費やすのはアホ臭いと思っていたくらいなのに、仕事で時計を取り扱うことになり、必然的に時計について考える機会が増え、気が付いたらどんどん時計が欲しくなってきてしまった。

 

奇しくも同世代の友人らも同じタイミングで時計を欲するようになり、男がどこかで時計道楽にハマるのは遺伝子に刻まれたプログラムなのかもしれない……と神妙な気持ちになりつつ、周囲と時計談義をしているうちに気が付いたら機械式時計を買っていた。

 

機種やメーカーごとのストーリーを楽しめることや、地球上で使用する場面などほぼないような無駄なスペックを自慢したり、メカ感を楽しんだり……というのは自動車趣味とも近い楽しみ方なような気もする。とりあえず入門機としてそれほど高くない機種をチョイスしてみたけど、かなり気に入ったので我ながら良い選択をしたんじゃないかと思う。

 

セイコー 5スポーツ SRPJ45K1

 

セイコーの海外サイトを眺めているときに発見した機種。スケルトンの文字盤のあまりの可愛さにやられてしまい即決した。

 

ゲームボーイiMacのような透明なターコイズブルーに、秒針が差し色のオレンジという色合わせが最高。日付ダイヤルと曜日ダイヤルが透けて見えるメカメカしさも最高。スモークのシースルーバックもクールで最高。所有欲を満たしてくれる大き目のケースも最高。

 

5スポーツも以前に比べ値上げしたとはいえ、ムーヴメントは上等なものに切り替えられているわけで、これが実勢価格3.5万円で買えるのはありがたい。値段が安いのにデザインが魅力的なものが多く、5スポーツシリーズそのものが好きになってしまった。今後増やしてしまう気もするし、豊富なアフターパーツを活かしてカスタムなんかもやってみたいなーと思っていたり。

 

セイコー5スポーツにはほかにも個性的な機種が勢ぞろいしており、さながら機械式スポーツウォッチのエントリードラッグのような感じがする。とりあえず次はGMTモデルを買ってみたい。メーカーの思う壺…

 

 

オリエントスター ヘリテージゴシック RK-AW0004S

 

スーツを着ていくような場でつけられる機種が一つ欲しいなと思い選定。スイスの時計ブランドであるIWCの「ポルトギーゼ」という機種をリファレンスとして日本のオリエントが制作したモデル。本家は100万円くらいするけどこっちは実勢価格7.5万円。お安い。

 

値段は安いけど文字盤のアラビア数字は厚みのある素材を貼り付けて作られていたり、光の加減によって文字・針の青色が黒に見えたり紺に見えたりと色々と見て楽しめる。先に紹介した5スポーツよりも自動巻きの巻き上がりが軽いので、腕につけてスプラトゥーンをしているだけでガンガンリザーブメーターが上がっていくのは見ていて飽きない。

 

オリジナルの状態ではワニ革のブレスが装着されていたけど、普段はスーツを着ないのでナイロンのNATOベルトに交換した。これだけで一気に若々しい雰囲気が出てくる。時計本体のデザインがプレーンなので、その分バンド交換だけでお手軽に味変できるのが良い。

 

オリエントの時計は強烈な個性が光る。多種多様な遊び心のあるモデルが取り揃えられており、ラインナップを眺めているだけで楽しくなってしまう。持ち物で個性を表現したい人にはうってつけのブランドだと感じる。

 

 

 

ポップな5スポーツと、クラシカルなオリエントの2本を買ったわけだけれど、どちらにも異なる魅力があって面白い。気分で付け替えたりする楽しみもあるので、収集に目覚めてしまいそうな危うさがある。これから息の長い趣味にしていきたい。